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2024.04.04
お知らせ

高校生が日本昆虫学会・応用動物昆虫学会で発表&受賞!!

琉大カガク院第二段階生が3月28日~31日に開催された日本昆虫学会第84会大会・第68回応用動物昆虫学会 合同大会で研究成果を発表し,審査員特別賞受賞を受賞しました.

詳細は以下の通りです.

1.発表日:2024年3月30日(土)

2.学会名/発表場所:日本昆虫学会第84会大会・第68回応用動物昆虫学会/宮城県仙台市仙台国際センター

3.発表者および『タイトル』

【審査員特別賞】

 眞榮城 綾香 『バナナセセリ その不思議な生態にせまるPart4~ワックス分泌経路の探索~』(指導教員:大瀧丈二・理学部)

4.発表要旨

国内最大のセセリチョウであるバナナセセリ。バナナの葉を食草とする幼虫の体は大量のWAXで覆われている。前回、ストレリチアのガクで飼育したWAXの少ない幼虫の背側で観察した光る液体がWAXの素ではないかと考えた。今回の研究では、大量のWAX生成のメカニズム解明の手掛かりとして「分泌腺」の特定を目指し、以下の3つの実験を行った。⑴デジタルマイクロスコープでの幼虫の皮膚の表面構造の観察:毛穴以外に特別な開口部は見られず、毛穴を塞ぐことなくWAXが積もる様子が観察できた。⑵インジェクション法での体全体におけるWAXの観察:脂質を染色するBODIPYを幼虫の体内に注射し、共焦点顕微鏡で緑色蛍光部を観察すると、体表に滲み出ていることが観察でき、毛穴が分泌腺である可能性が示唆された。⑶表皮裏側の染色による観察:WAX供給経路を探るため、めくった表皮の裏側を3種類の蛍光試薬(Hoechst, MitoRed, BODIPY) で染色し、共焦点顕微鏡で観察すると脂質を含有した球状構造物の集まりが観察できた。考察:球状構造物は、大きな細胞内の分泌小胞に含まれる脂質の可能性があると考えた。