高校生が研究成果を国際学会で発表!
琉大カガク院第二段階生の上原実穂さんが,北京で開催された国際会議で研究成果を発表しました.詳細は以下の通りです.
1.発表日:2024.10.17(木)〜18(金)
2.学会名/発表場所:
Smart Solutions for Sustainable and Healthy Cities/北京林业大学(中国,北京)
3.発表タイトル:
Potential nutritional and healthy values of the seed nut oils of tropical trees in Okinswa,Japan
(沖縄の熱帯植物の高度利用に関する探索)
4.発表者:
◯Miho Uehara,Bixia Chen,Ryuichi Suwa
5.研究発表内容の要旨
沖縄の豊かな生物多様性は大変すばらしいですが、開発による影響が心配されます。そこで、健康や美容において多くの利点があるとされる、植物の種子オイルとその活用方法を研究しました。
それによって、まだ活用されていない地域の樹種に関するさまざまな使い方や利点がわかり、地域樹種を守ることができるのではないかと考えました。
地元の資源を活用することで、持続可能な産業の発展にも役に立ってほしいと思います。
今回の実験で使用した樹種は、フクギ、テリハボク、ククイ、ヤブツバキの4種類です。加熱圧縮法でオイルを抽出しました。オイルの品質や特性を理解するために、ガスクロマトグラフィー質量分析を用いました。
6.発表した受講生のコメント
世界では、同じタイミングで問題が起こっているのだと気づいた。例えば、山火事問題など、世界さまざまな国と地域で起こっている。また、それら問題に対してそれぞれの地域で解明・解決に立ち向かう研究者がいることを知った。そして、それらの研究手段や成果を発表し、今後どう対処していくべきなのか、意見を交える機会・場所が国際学会である、と私は知った。
自分の研究を深めていくことはもちろん、色々な課題に立ち向かうためにも、国内外の研究者と話し合い、深めていく必要がある。そのための手段は、「英会話」である。英語を自由に操れる能力があることによってそれらのことをなし得ることができるのだととても感じた。科学だけでなく、英語の勉強も今後励んでいきたい。
7.指導者教員コメント(陳 碧霞 准教授,琉球大学農学部)
上原さんは非常に勤勉な学生だと思います。学校の課題が多忙な中でも、積極的に研究室に足を運び、さまざまな経験を積んでいます。短期間の準備期間にもかかわらず、英語でのプレゼン資料をしっかりと準備してきました。会議中には海外の聴衆に対して発表を行うだけでなく、昼食や夕食の場でも積極的に海外の参加者と交流していました。また、ラボツアーやサイドイベントのワークショップにも積極的に参加し、学びの機会を最大限に活用していました。総じて、上原さんは勇敢で勤勉な学生であり、常に前線での交流を求め、積極的に行動しています。